スタッフコラム 2025年05月26日
タバコが体に悪い影響を与えることはよく知られていますが、実は口の中にも深刻なダメージを与えることをご存じでしょうか。
肺や血管への影響ばかりが注目されがちですが、歯や歯ぐきにも喫煙の害は確実に及びます。
喫煙すると、歯ぐきの血流が悪くなり、体の免疫力も低下します。
これにより、歯周病の原因となる歯周組織が弱りやすくなり、病気が進行しやすくなるのです。
歯周病は初期症状が出にくく、気づいた時には重症化していることも少なくありません。
また、タバコに含まれる多くの有害物質は唾液の分泌を妨げ、口の中が乾燥しやすくなります。
唾液は細菌の繁殖を抑え、口内をきれいに保つ役割を担っていますが、その働きが弱まると、虫歯や口臭、歯石の沈着などのリスクが高まります。
喫煙を続けていると、歯の表面にヤニが付着しやすくなります。
見た目が悪くなるだけでなく、ザラザラした表面に汚れや細菌が付きやすくなり、さらに虫歯や歯周病を招きます。
しかも、このヤニは普通の歯磨きではなかなか落とせません。
さらに、喫煙者は非喫煙者に比べて口腔がんの発症リスクが高く、特に飲酒も併用している場合はその危険性がさらに増します。
「禁煙したいけど難しい…」と感じている方は、まず歯科医院での相談をおすすめします。
自分の口の状態を確認することで、禁煙への意識も高まるはずです。
健康な歯と笑顔を守るために、まずは一歩を踏み出してみませんか?