スタッフコラム 2022年08月19日
虫歯は遺伝するから、親に虫歯がある子どもは気をつけた方が良い。
こんな話を聞いたことはありませんか?
ご自身に虫歯があると遺伝を心配されている親御さんも多いのですが、
虫歯が遺伝することはありませんので安心してください。
虫歯が引き起こされる原因は、虫歯菌(ミュータンス菌)がお口の中に存在することによります。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌はありません。
しかし、食べ物を口移しで与えたり、同じ箸を供用したりすることで、
元々ご家族が持っていた虫歯菌が子どもに感染してしまいます。
そのため、きちんと箸は使い分ける、口移しをしないということでこの感染は防ぐことができます。
もちろん、ご家族みんなで虫歯ができないようにお口の中を清潔にしていくのも大事なことですね。
ただ、虫歯自体は遺伝しなくとも、虫歯のなりやすさには遺伝が関わっていると言われています。
もともと歯が弱い人や唾液の殺菌能力が低い人は虫歯になりやすい傾向にありますが、
歯の質や唾液の質が遺伝に関係するのです。
子どもの歯の健康には、ご家族みんなで虫歯に負けない丈夫な歯を作り、気をつけていくことが大切ですね。