スタッフコラム 2020年05月11日
骨は骨折しても再生しますが、歯はどうして欠けたり抜けたりすると再生しないのでしょうか?
骨には、「破骨細胞」と「骨芽細胞」という細胞があります。
「破骨細胞」は、古いカルシウムを溶かして壊し、「骨芽細胞」は新しいカルシウムを作り骨をくっつけるので、この2つの細胞の働きにより、日々新しい骨に作り替えられています。
この再生能力があるため、身体が骨を自然に治してくれるのです。
しかし、人間の歯は「二生歯」と呼ばれ、一度乳歯から永久歯に生え替わると、その後は歯が生え替わることはなく、欠けたり折れたりしても元に戻ることはありません。
魚の歯は「多生歯」と呼ばれ、一生のうちに何度も生え替わりますが、人間の場合は歯を作っている組織が、一度歯を作るとなくなってしまうのです。
そのため、骨のように身体が自然に自己修復して治るということはなく、治療をする時には人工的な歯科材料による治療が必要になるのです。
治療方法は様々ありますが、現在の技術では天然の歯と同じように歯を作ることはできません。
歯を失って後悔しないように、日頃の歯のケアを心がけましょう。